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灼熱の小早川さん 感想(田中ロミオ)

2019-07-30

というわけで早速読了しました「灼熱の小早川さん」です。
田中ロミオの最新作。

内容は「AURA」と同じく学園物。人退以外は全部学園モノでいくつもりなんでしょうかね。

人間関係も勉強もそつなくこなし、万事如才ない高校生となった飯嶋直幸。県下でもトップレベルの進学校に入学した彼は、なに不自由ない学園生活を手にした。伝統と自粛のバランス――そんな口当たりのいい雰囲気に突然水を差したのは、クラス代表となった小早川千尋。自ら代表に立候補し、履行の邪魔なので副代表は不要と言いはなった眼鏡女子。常にテンション高め、ガチガチの規律でクラスを混乱に陥れる彼女のその手に、直幸は炎の剣を幻視する。そして彼女の心の闇を知るのだが――。

以上あらすじコピペ。

展開・・・というか構成もAURAと似ていて、そつなくこなせる主人公が、空気を読めないヒロインに心入れしてしまって結果クラスから孤立してしまうという感じ。

学校生活特有のあまり表に出てこないような「あるある」をふんだんに取り入れてリアリティを醸し出しながらも、やっぱりこんな奴いないよなという登場人物達。この辺りの微妙な表現はライトノベルでしか見れないロミオ節だなーと改めて思いますね。現実だったら皆もうちょっと馬鹿だし口に出して言わないよなーとか自分の学校生活を振り返って思い耽りました。

日常会話のテンポは相変わらず良好。AURA同じく他ロミオ作品よりはソフトなタッチだと思いますけどね。

で、内容ですが、読後感は悪くないものの少し拍子抜けで、AURAのようなカタルシスはありません。せめて小早川さんの鮮やかな論破をひたすらクドく表現してくれればなあーw 一つ一つの場面がブツ切りでダイジェスト的に話が展開していってあまり感情移入出来なかったのはちょっとありますね。あともうちょっとイチャイチャしても良いんじゃないのかしら。

灼熱の剣についても飯島くんのような観察眼を持った人間だけが幻視するその人間を取り巻くオーラ的なものを比喩したものだったわけですが、タイトルに入れるほどの重要な伏線というわけでもなく、炎の剣と氷の剣でお揃いだね!で終わってしまっている気がしました。

飯島くんを取り巻く状況が変わっていく様や小早川さんとのやりとり、そしてV3.0へと変わっていく飯島くんなど全体的な流れは良く纏まっていて素直に面白いと言える作品ではあったのですが、AURA程のインパクトが無かったかなーというのが正直な印象。

しかし1巻完結で手軽に読めて面白いラノベって希少だと思いますので、ロミオ信者は間違いなく買いだし、一般の方にもオススメ出来る作品だと思います。

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Posted by macho-metool